発達検査・心理検査

子どもの認知・発達特性を多面的に考えます

当院では、新版K式発達検査、WISC-V、MSPA、Vineland-IIなどの発達検査・心理検査と、心理師による行動観察を組み合わせて評価します。お子さまの得意なことや苦手なこと、日常生活で困りやすい場面を理解し、関わり方や支援を考えるための手がかりとします。

検査だけで判断するものではありません

当院では、検査の得点だけでお子さまを判断することはありません。心理師とともに、ことばのやりとり、説明の理解の仕方、課題への取り組み方、注意の向け方、疲れやすさなどを観察します。

診察、ご本人・ご家族のお話、ご家庭や園・学校での様子と検査結果を合わせ、お子さまの特徴や必要な支援を総合的に考えます。

当院で行っている主な検査・評価

新版K式発達検査

おもちゃや積み木、絵カードなどを使い、遊びに近い課題への反応を見ながら行います。姿勢・運動、認知・適応、言語・社会の側面から、乳幼児期を含むお子さまの発達の全体像や領域ごとの特徴を把握します。

課題ができたかどうかだけでなく、興味の持ち方、やりとり、取り組み方なども大切にします。

WISC-V知能検査

WISC-Vでは、ことばの意味を理解して自分の考えを説明する力(言語理解)、見た形や位置関係を捉える力(視空間)、初めて見る問題の規則を見つけて考える力(流動性推理)、聞いたり見たりした情報を一時的に覚えながら使う力(ワーキングメモリ)、見た情報を正確に素早く処理する力(処理速度)などを確認します。

結果を総合することで、どのような学び方が得意か、どのような課題で負担がかかりやすいかを考えます。必要に応じて補助検査を加えて詳しく分析し、読み書きや計算など、学習上のつまずきの背景にある認知特性を検討する手がかりにします。WISC-Vだけで学習障害などの診断を確定するものではありません。

MSPA

お子さまやご家族へのインタビューを通じて、コミュニケーション、集団への適応、こだわり、注意、感覚、運動など、日常生活に現れる発達特性と支援の必要度を項目ごとに数値化します。

一人ひとり異なる特性の全体像を整理し、どのような場面で困りやすいか、どのような支援が考えられるかを検討するための評価です。

Vineland-II適応行動尺度

知能の高さを測る検査ではなく、コミュニケーション、日常生活、社会性、運動など、普段の生活の中で力をどのように発揮し、周囲に適応しているかを評価します。

お子さまの普段の様子をよく知る保護者の方などへのインタビューをもとに、生活上の得意なことや支援が必要な部分を整理します。

検査の選択について

検査は、年齢、相談内容、発達段階、当日の状態などを考慮し、診察のうえで必要性と種類を検討します。すべてのお子さまに同じ検査を行うものではなく、複数の検査を必ず行うものでもありません。

実施時期や結果説明までの期間については、予約状況により異なります。